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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援
「・・・何処だ??」
叔父と伊織を左右に回し、一番可能性があるこの中央を私が担当した。
それは万が一に備えての事…
私の考えが当たりなら、美紀は男達の手に堕ちて陵辱の限りを尽くされる。
そんな美紀の姿を、叔父や伊織には見せたくない…
あんなのは一度で十分だったのに……
「此処は‥‥無いな・・・」
バースペース…
スタッフが多く隠れるのには不都合、一応スタッフに誰か通らなかったかと聞いたが、誰も通らなかったと当たり無し。
(・・同じ中央でも、こちら側ではない??)
一言中央と言っても船内は広い…
この辺りはバーや酒関係の施設が殆ど、これはもう少し別の場所に移動した方が良さそうだ。
「・・・・・」
迂回して別の場所へ…
こちらは鍵が掛かっている場所も多く、中に入れる雰囲気でも無い。
「此処もか・・・」
時間が経てば経つ程、本当に美紀の身が危ない。
あの時のように10分という約束じゃ無いのだ、男達は手加減などしないだろう早乙女本家の名が欲しい為に……
(身内にも、吉田春夫のような最低な人種が居たというところか…)
監禁陵辱…
これでは、あの男と変わりは無い‥‥美紀をギリギリまで追い詰めた吉田春夫、作と美紀の機転で何とか退けた。
ただ、未だにあの動画は手元にはある、万が一の為に残してあるのだ。
絶対に表には出してはならない物…
編集で、美紀と判別するのは難しくはなっている、だが丸っきり映っていない訳じゃない。
証拠の代償…
それがあの動画であり、伊織は隣で一部始終を見ていた。
今度こそ美紀にそんな思いはして欲しく無い、そう思ってあらゆる手を尽くしたのに、私自ら引き金を引く事になろうとは・・・
「・・・くっ!」
なかなか見付けられない事に焦りを感じる…
いや、此処は冷静に‥相手の行動を読むんだ‥‥普段の私なら簡単な事だろう!!
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