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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援



一番奥のテーブルを通り過ぎ、個室形式のVIPルームが並ぶ場所へ……



(どこが当たりだ?)



一度聞こえた声は遠く、どのルームまでは判別が付きにくい…
かといって、1部屋づつ調べるのは愚作、扉の開閉音で向こうに気付かれるだろう。


出来るだけ1回で、効率良く助けるには、それが重要になって来る。



「・・・・・」


良く見て判断しろ!
向こうだとて警戒はしている筈、逆にそれが狙い目・・・


5つあるVIPルーム…
それぞれに目を凝らして見れば、1部屋だけ僅かに扉が開いている部屋が!



(こちらの事は気付かれたか・・・)


一度聞いた美紀の声がしない…
多分、口を塞がれているか何かをされている‥そう見る・・・







「おぃ! 誰か来た!!」


「なんだと!?」


喘ぐお嬢様の口を慌てて塞ぎ、目で今お嬢様を責めいる奴に制止を求める。



「誰だ??」


「・・・
見た事が無い男だ…
だが、タキシードを着てるところを見れば招待客」


「バレない程度に見張れよ」


「分かってる」


今見付かれば、計画は水の泡どころか、こっちの立場もヤバい…


元々、外戚でも外れの方、それが本家のお嬢様を監禁陵辱‥会長に知れたら、間違い無く只では済まない。



「・・・・・・」


「・・・・・」


「・・・・・・」


長いのか短いのか緊迫した時間…
見張り役も、ほんの少しだけ扉を開けて確認しているが、まだ居るのだろう、こちらも無言で睨んでいるだけ・・・






「・・・・・」


どうやら当たり…
此処に3人の外戚の男達と‥‥美紀が居る・・



(・・呼ぶか‥‥後にすべきか・・・)


叔父と伊織を呼んでも、来るまでに若干の時間が掛かる…
その間に向こうが余計な手段に出たら・・・


最良の判断…
私が1人で突っ込む、男3人‥それほど困る人数では無い筈だ。


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