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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援

死角になる扉が開く反対方向に移動…
これで向こうは、私がどこに居るか分からない。
(なにか簡単な武器でも携帯しとくべきだったかね…)
格闘に自信が無い訳では無いが、狭い個室で相手は3人…
かなり素早く動かないと、美紀を人質に捕られる可能性がある。
(・・・
一発勝負だ・・・)
息を潜めて様子を見、中の男が偵察の為に扉をもう少し開けたところで、強引に中に押し入った!!
「ぐっ!?」
扉の勢いを使い、見張り役であろう男を扉でぶっ飛ばし…
「うわっ! ぐふっ!!」
美紀の前に居た男の腹を一蹴り!
そのまま美紀を捕まえている男まで走り、腕をひねり上げ、美紀を私の腕の中へ…
これで美紀の安全は確保出来る・・・
「・・貴様ら‥
何をしたか分かっているのだろうな??」
腕をひねり上げた男が立ち上がろうとしたので、前の男と同じく腹に一蹴り!
3人共ダメージで暫く動けないだろう‥その間に……
「叔父、伊織、カジノのVIPルームだ!」
小型無線機の通信をONにし、2人に現在地を報告。
それにしても、美紀の反応が薄い…
私にもたれ掛かって、力が全く入っていない様子。
(一色が注射器と言っていたな・・)
という事は薬の影響…
どんな薬かは分からない、だが意識が朦朧としているのは確か……
「・・美紀‥美紀!!」
「・・・・あっ・・」
声に反応して私を見上げたが、それ以上反応を示さず。
頬を上気させ、身体は熱く軽く震え…
媚薬か麻薬‥そのような物を打たれたのではないか??
「・・なんの薬を使った?」
多分、この3人の中の中心的人物であろう、美紀を捕まえてていた男に問いただす。
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