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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援

木の棒はともかく、私達3人もそれぞれ分かれて行動…
叔父が首謀者3人を歩かせるのに、何度か拳骨を振り上げたのは、一応見ないフリをしておく……
美紀の方は、歩くのが困難そうだったので、私が抱き上げて移動…
ロイヤルスイートの主寝室に寝かせ、後は私の主治医を待つしか無い。
(・・毎回毎回美紀ばかり・・・)
吉田春夫と言い、クロエ・アンダーソンと言い、今回と言い…
何故美紀ばかりが、こんな目に合う??
安全には十分に留意した筈なのに、結果はこれだ。
「・・・
原因は‥私の方にアリなのかも知れない・・・」
美紀を寝かせたベッドの隣の椅子に座り、今回‥いや、その前からの原因を考えてしまう・・・
全ての出来事に私が関わっている…
吉田春夫の時は、気付けなかった親子関係
クロエ・アンダーソンの時は、私が余計な横槍を入れたから
そして今回、私の判断ミスで美紀を傷付けた…
多少騒ぎを起こしても良いから、遠ざけるべきだったのに、好きにさせていた私が悪い。
「全て‥‥私のせい・・・」
私は美紀の負担にしかならないのか?
米国ではトラブルも何も無くやっている美紀、何かある時必ず私が関わる、そんなつもりは一切無い、だが突き付けられる現実は‥‥辛い。
"・・ふわり・・"
「・・・っ!!」
美紀の手が私の頬に!?
「・・だいじょう‥ぶ‥‥紀永の‥‥せいじゃ‥ないから・・・」
「・・・・・美紀」
聞こえていたのか…
そして辛い身体を押してまで私を安心させようと・・・
「すまない…
私の配慮が足りなかったばかりに……」
「うんん……
1人に‥なった‥‥私も‥悪い‥から・・・」
弱々しく笑う美紀…
このまま抱き締めてしまいたいが、今はそうはいかない。
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