この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援

「これは……」
「参ったな…
これでは彼奴らを吐かしても何も出て来ん」
叔父も伊織も渋い顔、そういう私もだろうが…
中和剤が無く、既存ではショック症状…
本当に薬が抜けるまで、美紀をこのままにしておくしか方法が無いのか??
「・・特に米国軍に出回っていると言います、ドラッグ大国ですので…
政府や軍なら、中和剤を持っているかも知れません」
「だが米国だ…
幾ら私でも軍関係に繋がりは無く、米国本国に中和剤があったとしても、今からでは遅かろう」
今、この客船が外洋近くに出て居るとはいえ、米国から中和剤を空輸させても1日は掛かる…
かなり無駄な事になりそうだ。
「もしかしたら……」
「・・??」
主治医も、何かを考えているよう……
「・・・
もしかしたら、在日米軍…
日本にある米軍基地にあるかも知れない、軍関係に出回っているとなれば、密かに基地内に持ち込まれるのを警戒して、基地には中和剤を常備している可能性があるかと…」
「米軍基地か…
また困ったところだ」
日本の中の地外法権区、こちらが全くと言っていい程、手出しが出来ない場所…
私の繋がりを使っても、米軍に行き着くのは難しい。
「・・・マホを‥‥‥」
「ん??」
美紀が何か‥‥??
「・・私の‥スマホを‥‥‥」
「スマホ??」
確か美紀のスマホは…
一度部屋を抜け、ソファーに置きっ放しにしてある美紀の鞄から、スマホを取り出しまた部屋へ…
「これで良いのかね?」
「・・・・・えぇ」
美紀は一体何を??
私からスマホを受け取り、虚ろな目でも画面を操作し、電話を掛け始めた。
・

