この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援

「そこまで…」
「随分本気だな米国は?」
「それだけ能力と将来を見込まれいるのだろう…
それと‥簡単に米国から逃がさない為、美紀に取れば有利に働くがね」
昨日も思ったが、米国がバックに付くのは強い、美紀の将来を考えれば、ずっと米国に居るべきなのだろう…
美紀や私の意志を無視してだが・・・
「・・・早いな、連絡を取ってから30分ちょっとだぞ‥‥」
「ああ・・・」
船上だというのに、強いライトの明かり…
ヘリが、この上のヘリポートに近付いた証拠、どうやら米国もかなり高性能なヘリを飛ばしたらしい。
「伊織・・・」
「はい、こちらに誘導します」
早速と伊織は飛び出し、私と叔父は扉辺りで立ったまま……
「その内、米国に横取りされないか?」
「それは無いだろう…
美紀本人の意志もあるが、私と社を敵に回す気も無いよ米国は……」
「自信満々だな?」
「まあ…
ある程度の手は打っている、どうこう出来ないように…
それに米国には貸しもあるのでね、現状美紀を米国に留めて置く事は出来ないんだ」
NASAの一件にプログラム使用契約…
これだけでも十分だが、予備的仕掛けもクラスター社を通して仕込み済み。
米国は美紀を保護しても、日本に帰国させないという拘束は出来ない…
もしそんな事をしたら、米国本土を1日くらい停止させるだけの仕掛け‥向こうも気付いているだろう、敵に回せば容赦はしない事に……
「相変わらず、本気にさせたら怖いなお前は…」
「必要な手を使っているだけだがね」
「必要‥な‥‥」
叔父は私の手腕を知っている‥会長になる前からの、子会社引き込みという少々強引な経営手腕…
あの頃は必死で、多少過激な手も使った‥叔父はその辺りを言いたいのだと思う。
・

