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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援

「私の目的の為に、必要最低限の手を使っているだけ…
それ以上、米国政府に関わる気も無い」
「お前の目的‥分かってはいるが…
念願は叶っただろう?」
「それを維持する手段も必要…
そう簡単に、米国に美紀を渡す気は無いよ私はね」
「・・・20年…
会長になってから7年‥少し遅過ぎるくらい年月は経ったか……」
「まさか、こんなに早く会長になるとは思わなかったからね」
決意してから13年で会長になるとは…
18年でも足りないのでは無いか? 私の正直な感想。
それを13年という短い間で会長になれたのは、運と叔父の力…
後継者と目されていた父が亡くなり、続けさまに前会長‥祖父も‥‥この時、会長には叔父が候補に上がったが、叔父はあっさり拒否し私を推し、自分は早乙女から離れる気満々。
それを会長として叔父を留めたのは私…
叔父はどう思ったのか‥今はもう知る術は無い・・・
「こちらです…」
伊織が軍人5人を連れて戻って来た・・・
「KIEI SAOTOME??」
「YES……」
叔父の前に立ち、この中で一番の偉役であろう白人男性の前に立ち塞がる。
「ん"ん‥
失礼した、空軍中佐ハリス・ビーと言います…
本国の名を受け、Little Witchに軍医と指定された中和剤を持って来た」
日本語か、これは相当日本に駐留しているよう。
「話は聞いている、こちらだ…」
「ああ‥此処から先は軍事機密、寝室の外でお待ち願えないか?」
「・・了承した…
私達は外で待機しよう」
「配慮傷み入る」
叔父と私は扉から離れ、ハリス・ビーと4人の軍人が寝室に入り扉を閉めた。
「・・待つ‥だけか‥‥」
また待つ事しか出来ない…
私はどれだけ待つのだろうか??
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