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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援

確かに、何時もの軽口が少しナリを潜めて本気だった…
本気で心配してくれていた。
『出来るかも知れないじゃ無い!
確実にやるんだ!!』
「・・・え!?」
「・・と、オリバーの奴が怒鳴っていましたよ…
全く‥どれが本当の彼奴なのか‥‥俺ですら分からない、そう教育されたのもあるだろうが…」
「教‥育??」
「政府機関でエリート教育を受けています…
軍に居たのもその一環で、諜報活動を主目的としての技術と体力作りの為‥‥分かってはいたが、仲は悪くはなかった、下官としても友人としても」
初めの頃、オリバーさんが言っていた…
両親を殺され、政府機関で育ったって……
たとえ話と濁していたけど、やっぱりオリバーさん本人の話…
オリバーさんは、心の整理が付いたのだろうか?
「なるべく感情を表に出さず、そう教育されている奴とは思いますが…
ああまで感情的に怒鳴ったのは、初めて聞いた‥彼奴も少しは変わったのか??」
「分かりません…
私は‥今のオリバーさん‥しか知りませんから・・」
「まぁ‥そうですよね、なかなか過去なんか話さない奴でした…
今で良いのではないか‥‥俺はそう思いますよ、余程人間らしい」
「・・・・・」
過去のオリバーさんはどうだったのか?
ぁたしが考えても答えは出ないよ、オリバーさんは教えてくれない絶対に……
「血中濃度、半分まで落ちました中佐」
「・・体調は?
Little Witch??」
「・・少し楽に……」
「話し方も普通に近くなっている…
中和剤が上手く効いたようだ」
もしかして‥‥
このハリスさんは、ぁたしの気を紛らわせようと話をしていた??
見た感じ、そこまでお喋りな人に見えないもの。
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