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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援

「この日本に…
ですが、この客船で強引に口を割らすのは不可能…
本音を言えば基地に連れて行き、じっくりと取り調べを行いたいが、今使ったヘリは定員が5名、連れて行きたくても、定員オーバー」
横目で部下を撤収させ、ハリスと名乗った男は思案しているよう・・
あれだけ短時間で来たのだ、最新鋭の高速ヘリを使っている筈…
そうなると、性能優先で収容人数は少なくなる‥と言ったところか‥‥さて、どうしたものか・・
"ピピピピピピ・・"
「「・・・!!」」
何かの着信音…
これは‥向こうか?
「・・YES…」
やはり、音はハリス所有の通信機…
明確なやり取りは聞こえないが、どうやら基地からの通信のよう。
「YES……」
短い単語だけを話して、通信を切ってしまった…
この通信内容はなんだったのか??
「・・・
失礼した、対象人数は何名に?」
「・・3人だ…」
「今すぐとはいきませんが、もう一度ヘリを回します…
その時に、対象の3名を回収しましょう、ですが勝手に基地に‥構わないのでしょうか?」
「何、うちの外戚だ構う事は無い…
余計な事をしたのは向こう、対価は払って貰わんとね」
「そういう事ですか…
少々お時間を頂きますが、その3名こちらが預かりましょう‥‥命の保証はしますが、精神的な保証はしない、それで納得して頂きたい」
「構わんよ…」
精神の…
それは多分自白剤、一度使われたら普通の人間は、心も身体もボロボロになる‥‥米国はそこまでしても、あのドラッグの海外流出を止めたいのだろう。
ハリスに言ったように対価は必要…
美紀に手を掛けたのだ、その対価は己の身体で支払えば良い、理由など幾らでも作れる。
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