この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援



ハリス・ビーは、後で別の者が来ますと言い残し、何事も無かったように撤収した…
そう‥何事も無かった、米国はそういうスタンスを取りたいのだろう。



「・・まさか軍に預けるという選択をするとは…
本当に人が悪くなったな紀永??」


「対価は必要と言った筈、それにこのまま開放しても、バイヤーに捕まるか消されるかするだろう…
それならば、少しは早乙女の役に‥米国に借りを作らない餌にしたまで‥‥正当な対価だと思うがね」


流石の叔父も呆れているが、私は妥協する気は無い。


開放したところで、また余計な手を使わないとは限らないのだ…
美紀の障害になりそうな者は、徹底的に排除する‥‥例え廃人になろうとも……


生きてさえいれば、体裁だけは保てる、それで上々文句無し。



「その冷酷さが、俺以上に会長に合っている‥そう見込んだ目は確かだった…
誰もお前には適わんよ」


「叔父に言われてもね…
私は必要以外手は出していない」


「俺か……
近頃は、常務派との攻防戦くらいだ、向こうもしたたかに動いているからな…」


「あれは変わらず…
行動は把握しているのだから、何時か一掃するよ」


先代からの悩みの種、割とワンマン経営だった先代に反抗したのが常務派の始まり。


今はかなり趣旨が変わってしまったが、過去の派閥がそのまま根付いてしまっている。



「・・ともかく、後で引き取りに来ると言うのだから、私は着替えて少し休む…
伊織も、そろそろ叔母を宥め終わっている頃だろうしね」


「まぁな…
とりあえず、この堅苦しいタキシードは着替えんと話にならん…
俺も次まで部屋に戻ってる」


ヘリが何時間後に来るのかは分からんが、美紀が安定している今、こちらも着替えと休息くらいは必要。


叔父も割り当てられた部屋に引き上げ、漸くタイを外し深い溜め息を吐いた。


/466ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ