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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援



とはいえ、まだ後があるので、髪を下ろす訳にもいかず…
仕方無くだがスーツで済まそうと、着替えを置いている美紀が眠る寝室へ……



(・・・
ぐっすり眠っている・・・)


あれだけ苦しそうだったのが嘘のような、穏やかな寝姿…
米軍は美紀に、どのような治療をしたのかと疑問に思うくらい。



(ともかく着替えだ…)


叔父じゃ無いが、タキシードのままだと寛ぐのもままならない…
スーツと言っても、簡単にスラックスとYシャツ程度、暫く誰も来ないのだから、しっかり着なくても良いだろう。



「・・・・・紀永?」


「おや?
起こしてしまったかい?」


着替えている内に、美紀が目を覚ましてしまったよう・・・



「うんん…
軽い睡眠薬と言っていたから、自然に目が覚めたみたい」


「そうか‥‥調子は?」


目が覚めたのならと、美紀が寝ているベッドに腰を下ろす。



「かなり楽になったよ…
まだ少し怠いけど、先ほどよりはマシ」


「・・良かった…
ついでだから、美紀も着替えるかい?」


「私?
・・あっ、そうか‥‥」


急いでいたので、まだドレス姿…
邪魔になるだろう宝飾品は私が外したが、着替えさせる事無く、そのままベッドに寝かせた。



「でも‥着替えって・・・」


何となく渋い顔??


・・ああ!
あのネグリジェの事か…


確かにあれは…
昨日は叔父に少しだけ感謝したとは言え、今日のところは頭を抱える‥‥まだ誰か来るようだし、あれは流石に不味い。



「仕方無いから、私のパジャマで我慢して?」


「紀永の?」


「そう‥‥嫌??」


「嫌じゃないけど…
着替えられるかな??」


まだ動くのには無理があるらしい、薬がある程度抜けて、逆に怠いのだとは思う。


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