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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第3章 海外留学



「私からは、最新型のディスクトップとしか言ってないよ?
コンピューター学だから、必ず必要になるもん」


「それはしっかり用意するとは言っていたね、他には??」


「話は細かく聞いたけど、必要な物は揃ってるみたいだし、後は私が向こうに行ってから揃えようかなって思ってる」


まあ、そうなるだろうとは予想していたが…
幾ら遠藤でも手配出来ない物だとてある。


特に女性用品関係は…


美紀がこの屋敷に来た頃、遠藤が買いに行ってはいたのだが…
戸惑う遠藤と、勘弁して欲しいとうなだれる美紀。


この件から、美紀個人の物は本人の自由意志に任せている面も……


流石に美紀だとて女性、突っ込んで欲しくない事だって、沢山あるだろうから。



「後ね紀永……」


「ん?」


「あのプログラム、持ち出したら駄目‥かな?」


あの?


私が美紀に預けたやつか。



「それは構わないが…
本当に使う気の無い物だったからね」


「受験受験で忙しくて、あまり出来なかったから、向こうで落ち着いたら再開しようかなって思ってるの…
表には出さない、あれ会社の基本プログラムが入っているから、ただ私がやりたいだけ」


「そう…
出来上がれば良いね」


「うん、頑張ってみる」


美紀の言う通り、あのプログラムには早乙女グループで使っている、独自の基本プログラムがベース。


元々、社で使おうと思っていたので、一番最初に入れた物だ。


社内では、普通の基本OSとして使われているが、それが社外に出る事は殆ど無い。


美紀も、その事に考慮した上での話だろう。



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