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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援



・・・紀永、本気で眠ってしまってる・・・


そうだよね深夜だし…


ぁたしは、紀永のあの告白にドキドキして寝付けなかった…
紀永があんな事を言うとは思わなかったんだもの……



(そういえば…
髪下ろさないで眠ってるって初めてかも……)


米軍のヘリが、もう一度来ると言っていたから、そのままなんだろうけど、この姿で眠る紀永は初めて…
普段は絶対に髪を下ろしてから寝る‥と言うか仕事以外で髪を上げないけど……


先ず聞けない言葉と珍しい姿、だからぁたしも動かないで紀永の寝顔を見てる。


涙が出るくらい嬉しかった…
ぁたしだけって言ってくれたあの言葉。


心につかえていた物が取れた感じ‥それも考慮して紀永が話したとは気付いてるよ…
でも気持ちは別で、紀永の言葉がストンと心に入って来た、だから涙が出た。



(やっぱり、髪上げた方も格好いいな)


普段の若く無防備な寝顔も好きだけど、今の格好良さを残した大人の寝顔も好き。


どっちも紀永で、同じ安心する温もり…
前よりは、髪を上げている紀永を良く見せてくれるようになったし。



(・・・
本当は‥‥紀永にエスコートして欲しかったんだよ‥)


色々あり過ぎて、絶対無理なのは分かってる…
だけど、紀永のエスコートだったら、どれだけ良かったかとも思ってしまう。



(ちょっとだけ‥残念‥‥)


これはぁたしの我が儘であって、紀永に言うつもりなんて無い…
それでなくても過保護なんだから、こんな事を言ったら本当に押し通してしまいそう‥だから言わない・・・



ただこうして寝ているだけなら、身体は楽になったし、朝にシャワーくらいは使えるとは思う。


あの時のまま‥‥ぁたしだって早く洗い流したいよ、それが出来るならサッサとシャワーに行ってる、出来ないから我慢してるだけ。


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