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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援



米軍のヘリって何時来るんだろう?


それに‥もう一度来るなんて、ぁたしは聞いて無い、どうしてそんな事になってるのか??


そんな事まで考えながら、安心出来る紀永の腕の中で寛いで、どれくらい経ったのか‥‥漸く寝室の扉を控え目に叩く音が聞こえた。



「・・・起きて・・・」


少し揺すって、小さな声で起こしたら、紀永の目が開く…



「扉の向こう……」


「・・・ああ‥‥」


一瞬だけの寝ぼけた顔、寝起きは凄く良い方だから、瞬間的にしか見られない。


サッサとベッドから起き上がり、扉を小さく開けて…



「・・分かった…
少し待っててくれ……」


あの言い方だと相手は遠藤さん…
あ‥遠藤さんに戻ってるよぁたし……



「どうやら来たみたいだ」


「そう・・・」


キチッとネクタイを締め、ジャケットを羽織り、すっかり早乙女会長の顔を整えてから、紀永は応対する為に寝室から出て行った・・・







「・・・
これは意外だね、君が来るとは……」


寝室から出て、遠藤が通した米兵を見て、流石の私も驚いた。



「荷物を引き取りに…
それと‥会って大丈夫でしょうか?」


「構わんよ…」


「会長!?」


焦る遠藤と、軽く頭を下げる米兵…
しかし、今度は米兵とは、あっちも変装が上手そうだ。



「起きてはいる、まだ動けんがね…
それと遠藤、彼は問題無い、逆に美紀が喜ぶだろう」


「・・分かりました…」


遠藤の方は渋い顔…
会うのは初めてだった筈、あまり良い印象ではなさそうな雰囲気。


私がこうも簡単に、美紀に会わせるのが不服なのだろう。



「・・良いんですか?」


向こうも遠藤を気にしているよう、お互い初対面‥こちらも好印象ではなさそうだ。



「私が構わないと言っているのに、なにか不服かね?」


「いえ…
では、少しの間だけ会わせて頂きます」


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