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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援



「オリバー‥さん…」


「軍なんかに出回っているのは、もう弱いドラッグじゃ足りない連中が居る為…
阿呆な程鍛えてる奴らが、飛びたい時に使う‥そのせいで軍内で何人もの犠牲者が出てるんだ」


「それは・・・」


「米国としては、この事実を認めたく無い…
噂は広まってはいるが、容認している訳じゃ無い、だから中和剤も極秘事項‥‥そんなドラッグを打たれたと聞いて、俺思いっ切り上に噛み付いた‥手遅れになったら米国が責められるぞと」


「・・もう‥良いから…
オリバーさんや米国のせいじゃ無い、油断した私が悪いの‥絶対に1人にはならないようにと言われたのに、1人になったのが原因」


そう‥オリバーさんに連絡を取ってしまったけど、元はと言えばぁたしが悪い…
約束を破って1人になって、危ないと言われてたのに‥‥ドラッグはそれに付随しただけ。



「だけどなっ!
・・・いや、本当に心配した…
人を失うって思って怖かったのは、初めてなんだ‥俺自身どうしてなのか分からない」


「・・誰だって、身近な人を失うかも知れないと思ったら怖いよ…
もう二度と、会えなくなるかも知れないんだから‥‥分からないじゃ無くて普通だよオリバーさんは……」


ハリスさんが言ってた、オリバーさんはそういう訓練を受けているって…


多分‥子供の頃から教育されていた、だから時々分からないという顔をする‥‥オリバーさん自身気付いていないのかも知れないけど。



「普通‥‥なのか??」


「普通だよ…
ハリスさんも、今のオリバーさんの方が良いって……」


「中佐が…
そうか……」


随分考え込んでしまった…
ぁたし言いたい事言ってしまったけど、オリバーさんはどう思ったのだろう??


ぁたしは、オリバーさんには普通にしていて欲しいと思う。


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