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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援



「戻って来たら、仕事溜まってるぞぉー
覚悟しろよ?」


「・・・へっ!?」


えっ?えぇ??



「10日保留中だからなぁ…
書類も山ほど、俺のデスクの上なんか山なんだなぁこれが……」


「・・えぇ---!?!?」


て事は、戻ったらMITじゃ無くて仕事漬け!?



「帰国中は仕事は入れない‥‥だったよな、美紀さん??」


「・・確信犯・・・」


これって上手く乗せられた…
話‥変えたかったのかな?オリバーさん。



「分かってますっ!
米国に戻ったら、片っ端から片付けてオリバーさんに突き返すから!!」


「・・待ってるさ…
俺もトンボ帰りだし‥‥ああ、なんかお土産持って行ってくれとは言われていたな」


「お‥お土産??」


「まぁな…」


スッと立ち上がって、もう何時もの飄々とした顔、それでも来てくれた事‥感謝してるよオリバーさん。



「ちゃんと書いている通り飲んでくれよ…
それから‥‥米国で待ってる、出迎えくらいするさ・・」


「・・・・・うん」


少しだけ、ぁたしの顔を見たと思ったら、後は振り返る事無く、後ろ手に手をヒラヒラ振って部屋から出て行ってしまった。




「・・・
本当に‥‥ありかとう・・・」


最後に一言だけ‥‥


後は貰った薬と説明書を、枕の下に押し込んで…



「今日の私は、なにも出来ないから…」


ポフっと枕に頭を付けて目を瞑る…


残りは紀永から聞けば良い、先ほど眠れなかったから、ウトウトと眠気が落ちて来る・・


オリバーさんに会えた事で、ぁたしも何処か安心したのだろうか?


紀永を待つつもりが、そのまま眠りへと引き込まれて行った・・・・・


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