この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援
「戻って来たら、仕事溜まってるぞぉー
覚悟しろよ?」
「・・・へっ!?」
えっ?えぇ??
「10日保留中だからなぁ…
書類も山ほど、俺のデスクの上なんか山なんだなぁこれが……」
「・・えぇ---!?!?」
て事は、戻ったらMITじゃ無くて仕事漬け!?
「帰国中は仕事は入れない‥‥だったよな、美紀さん??」
「・・確信犯・・・」
これって上手く乗せられた…
話‥変えたかったのかな?オリバーさん。
「分かってますっ!
米国に戻ったら、片っ端から片付けてオリバーさんに突き返すから!!」
「・・待ってるさ…
俺もトンボ帰りだし‥‥ああ、なんかお土産持って行ってくれとは言われていたな」
「お‥お土産??」
「まぁな…」
スッと立ち上がって、もう何時もの飄々とした顔、それでも来てくれた事‥感謝してるよオリバーさん。
「ちゃんと書いている通り飲んでくれよ…
それから‥‥米国で待ってる、出迎えくらいするさ・・」
「・・・・・うん」
少しだけ、ぁたしの顔を見たと思ったら、後は振り返る事無く、後ろ手に手をヒラヒラ振って部屋から出て行ってしまった。
「・・・
本当に‥‥ありかとう・・・」
最後に一言だけ‥‥
後は貰った薬と説明書を、枕の下に押し込んで…
「今日の私は、なにも出来ないから…」
ポフっと枕に頭を付けて目を瞑る…
残りは紀永から聞けば良い、先ほど眠れなかったから、ウトウトと眠気が落ちて来る・・
オリバーさんに会えた事で、ぁたしも何処か安心したのだろうか?
紀永を待つつもりが、そのまま眠りへと引き込まれて行った・・・・・
・