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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援



『・・えぇ---!?!?』


「・・・・・」


「・・・・・」


3度目の大声…
中で何を話しているのやら・・・



(・・だが、本当に信頼関係はありそうだ)


新島君の話が主体で、美紀からオリバー・スミスの話をする事は少ない…
言わないのか"言えない"のかは判別は付きにくいが、必要最低限の事以外話に上る事も無い。



「・・・・・」


遠藤の方は、美紀が大声を上げる度に渋い顔…
美紀が遠藤に向かって、こういう態度をする事は少ない‥遠藤なりに心境複雑なのだろう。



(米国政府関係でなければね…)


美紀の為に、オリバー・スミスを勧誘するという手もあるが、いかせん政府機関の人間‥それもかなり機密事項に触れてると見る。


そんな人間を簡単に離す訳も無く、美紀が帰国したら、この関係も終いだろう、任務は他にもあるのだから・・・





漸くオリバー・スミスが寝室から出て来た…
米国で見た時より固い表情、時と場合で変えるという事‥潜入任務を主とする彼らしい。



「少々時間を取りました…
では、荷物を引き取りに行きます」


「・・・
少々痣があるのは、知らん顔して欲しいものだね」


「・・了解しました…
それと、こちらのやる事も知らん顔をして頂ければ助かります」


「分かった…
遠藤、葉山の居るサブルームへ……」


「はい・・・」


オリバー・スミスを連れて、首謀者3人を確保しているサブルームへ…
叔父が先に来ていたが……



「・・彼が??」


「ああ、3人を引き取っていくそうだ」


叔父も最後まで、何か聞けないか粘っていたのだろう、3人の痣が多少増えているが、此処は知らぬ顔・・



「・・・
では変わります…」


表情少なく、オリバー・スミスが3人の元へ…



「日本は、拷問には否定的と聞いてましたが、意外に暴力派も居るようだ」


「一部だがね…」


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