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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援



本当は分かってる、こういうのが一番不味いって…
感情移入‥美紀さんに愛しいという気持ちがある俺は、どうしても此奴らを許せない。


俺の気持ちが済まない、だから新薬提供を名目に、空軍の戦闘機でなんて無茶な事をしてまで日本に来た‥心配と報復の為に……



「次は何処が良いか…
あ、英語分からない?」


覚えたての日本語…
だけど、あの新島さんのスパルタ講座で、飛躍的に上達したのは確か‥やり方は凄かったが。



「・・・
次は何処が良い?
俺的には、殺さなければ何処でも良いんだなぁこれが…」


「うーー!うー!!」


必死に首を振って…
もっと恐怖を味わえっ!



「借り物の銃でなー
貫通する程威力が無いから、銃弾は身体の中で血も飛び散らない‥便利だろー銃って……」


多少イントネーションが違うと思うが、数ヶ月で普通に話せるようになったぞ俺。


ついでに言えば此処は日本の領海外、銃を使っても問題が無い場所…
領海内だと、こっちが捕まっているよな。



「意外に過激だ…」


「普通ですよ本国では…
お土産が歩けないのは困るので、肩にしましたが、本来は脚を狙いますよ」


「普通か…
銃社会らしい言い分だ、日本には無い感覚だがね」


・・どうやら早乙女氏は、これ以上この場で事を大きくするのを避けたいよう…
対立する気は無いし、本国からも釘を刺されている。


仕方無い、そろそろ撤退するか…
俺的には不服だけど……



『・・3名収容…
ああ、応急処置くらい頼む』


無線で、もう1人来ているパイロットを呼び出し撤退準備…
後はハリス中佐に一任、それで俺の任務は終了。



「聞いているとは思いますが、命の保証以外はしません…
それと、バックを捕まえる為に少々周りが五月蝿くなるでしょう」


「何、名だけの外戚だ、こちらに不都合は無い、好きにすれば良い」


なるほど、早乙女氏周辺には害は無いと言う事か。

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