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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援



「・・・
では、俺達はこれで失礼します」


ヘリからもう1人呼び、オリバー・スミスは3人の男達と共に客船から去って行った。



「・・簡単に私の意図に気付くとはね…」


「今の士官らしい男か?
なかなかに腹の内が読めなそうな男だったな」


叔父もよく見ている…
こう見えて、人を見る目は確か、叔父も色々隠し玉が多い。



「米国空軍というのは名目だろう‥日本で行動する為の…
普段というか、最近はホワイトハウスで美紀のボディーガードをやっている」


「ではあれがオリバー・スミスですか……」


遠藤は気付いて驚き顔、数時間前に米国だったのが今は日本、移動手段なぞ限られる‥だからこその空軍士官、少々行動が迅速過ぎるが……



「あれが米国での嬢ちゃんのボディーガード…
簡単に人を殺す目をしていた、そんなのがボディーガードで良いのか?」


「米国政府が付けているのだから問題は無い…
美紀も彼に懐いているしね、能力は確か‥逆にこちらが欲しいくらいの人材だ」


1つ気になったのは、引き金を引く前に拳銃の位置を微妙にズラした事。



(・・・
殺す気だった…
私はそう思ったが……)


こう‥本気に見えた私には…
だからこそ2発目を撃たれる前に、さり気なく止めた、あのままでは確実に射殺していたのではないか?


私の感に過ぎない話だが……



(訓練されてる人間が、ああいう行動をするのだろうか??)


幾ら米軍として来ているとは言え、多少過ぎた行為では無かったか?


かなりの引っ掛かりを覚えるが、私がどうこう出来る話でも無い…
何か出来るとすれば、美紀だけだろう。



「ともかく後始末は済んだ…
この話は口外無用、後は無言を通せば良い‥良いですね叔父そして遠藤・・」


「ああ・・・」


「分かりました」


これで一段落…
証拠が消えたのだから、探られる事も無いだろう‥‥今は・・・


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