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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第13章 窮地と救援



漸く全てのカタを付けて、残るは美紀の体調回復のみ…



(何時までという話は無かった……)


あのドラッグの効果時間は?


向こうからの説明は一切無し、適切に処置した‥それだけで、内容は機密事項…
どういう理由で‥‥と考えても、話す気が無いのだから、こちらが分かる訳も無い。


叔父と遠藤と分かれ、葉山が居るサブルームから、美紀の居るロイヤルスイートに戻って来たが、考えが尽きる事は無さそうだ。


うちの外戚と美紀の拉致、そしてドラッグまではこちらの問題、そして解決済み。


だが、そこから先…
美紀がオリバー・スミスに連絡を取ってからの米国の動き‥そこに何故が多過ぎる。


一番はオリバー・スミスの動きだろう・・



「・・・
何故‥本人が動いたのか・・・」


米国から連絡をして、在日‥嘉手納基地からの救援、これは適切だとは思う。


中和剤を保持している基地から飛ばした、これで理由が付く…


ただし、基地から飛ばす前に既に客船への着陸許可を取っていた…
米国軍がフランス船籍の客船へ‥普通許可が下りるまでかなりの時間が掛かる筈。



「所要時間は15分程度」


一度電話を切り、再び掛かって来るまでに要した時間。


15分で、嘉手納基地からの医療スタッフの手配を整え、多分フランス経由になるであろう、この客船の着陸許可を取りと、行動が素早過ぎないか?



「どこまで能力を秘めているのか……」


最後には、自身が日本へ…
米国から戦闘機で‥それくらいの予測は付くが、そんな無茶が簡単に通るものだろうか?


この場合、飛行経路もあるから、日本に連絡が行く…
日本は‥まあ止められないだろうが、周辺の飛行状態を確認する為に時間を要する。


だが時間を考えれば、そういう手続きを、ぶっ飛ばしたとしか思えない。


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