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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第14章 過去との再開



葉山さんから聞いて、納得して部屋に戻って来た…
少しやりたい事もあるし……



「怠かったのは寝過ぎただけ?」


少し動いて今は普通…
薬は既に抜けている時間だから、本当に寝過ぎだったみたい。


だって、ほぼ24時間ベッドの中だったもん、怠くもなるよ。



「・・・
変な感じもしないし、薬の後遺症も無さそう・・・・・ふぅ‥‥」


オリバーさんが置いて行った説明書には、中毒性が高く切れた後に禁断と言うか、渇望症状が出る場合があり‥‥と書かれていたけど、そんな感じも無い。


大体にして、打たれてからハリスさん達の処置までの感覚が曖昧…


そりゃ、目の前に居た紀永が欲しいという欲望があったよ…
でも、何が何でもという感じでは無く、紀永を少しだけ遠ざけて、我慢をするという理性は残っていた。



「やっぱり‥薬って嫌い・・・」


あの頃は毎日見ていた…


みんなが薬に手を出して、ハイになっているところを…
周りなんて見えちゃいない、ただ自分の欲望のままに動く‥‥男も女も……


それを横目で冷たく見ていたぁたし…


ハイになってまで、男を求める気なんて無いし、そんな男は面倒くさい…
そう心の何処かで思っていたぁたしが居て‥だから薬には手を出さなかった。


出そうと思えば、薬‥ドラッグは常に身近にあった物…
夜学時代のぁたしの生活環境‥‥うんん、夜の街で遊んでいた頃のぁたしの環境かな。



「・・一度聞いてみようかな??」


薬と言えば……


どうせ明日会うんだし、あの頃は聞けなかった事も、今なら聞けるかも知れない。



「あれから1年以上だもんね・・」


最後に会ったのは卒業式、その後ぁたしの方が忙しくて、数回電話を入れただけで、留学の為に米国に行ってしまった。


だから、今回は米国に居る内から連絡を取って、会おうという事になった訳。


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