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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第14章 過去との再開



「気にはなるね…
端末使える?」


「え?
うん、転送終わってるみたいだから大丈夫」


慌てて初期に戻して、端末と椅子を紀永に明け渡した。



「流石にザッと見るだけになるけどね」


「勿論…」


だって、今深夜1時半…
仕事から帰って来てからだもん、紀永だって動きっ放しで疲れてるよ。


それを無視してまで、見たいと言ってくれる‥それはちょっと嬉しい。



「・・・・・」


ザッと‥とか言いながら、紀永真剣に見てるよ…
なんかドキドキ‥これで大丈夫かな、まだ何か加えた方が良かったかな‥‥ぁたしの方がちょっと不安・・



「・・・複合化??」


「うん‥同時展開するなら複合化が良いかなって…
ほら、前に紀永が言ったでしょう?」


このプログラムの続きを作り初めた頃、集中的に不振なデーターを追うか、他に無いか広範囲に追うか迷った時があった。


その時、紀永は…



『私?
私なら‥どちらもかな』


こう答えが返って来た事が…


それも踏まえて、複数展開出来る複合化プログラムを作ってみたい、そう思って縮小軽量化の後に少しだけ複合化にも手を出した。


やっぱりKIEIプログラムにしか適合しないけど、この預かったプログラムには最適。


不正操作を確実に追いながら、同時に全端末の検索が可能…
縮小軽量化に目処が付いた後、数ヶ月で構築した、ぁたしの力作。


これが構築出来たから、こんなに早く紀永に出来上がったのを渡せた訳。



「・・・
凄いね‥此処まで完全な物に仕上がるとは…
私の予想を遥かに超えている、このプログラム1つで社内全端末を監視出来る仕組み‥‥参ったね私の方が負けているよ」


「そんな事無い…
相変わらずKIEIプログラムが無いと動かないもの……
やっぱり紀永のじゃなきゃ、私は駄目みたい」


ぁたし1人じゃ、変わらず中途半端のまま。


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