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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第14章 過去との再開



「んーっ!!
久しぶりの日本の街!」


朝、桜に会う為に、アトリエから外に…
車で行こうかと思ったけど、後で紀永が迎えに来てくれるらしい。


だから早乙女邸正門じゃ無く、アトリエから外出、この感覚も懐かしい‥最後は東大の合格発表だったかな?



「なんか‥‥気楽…」


こう、倉原美紀に戻った感じ…
この1年以上、早乙女美紀にWitch of the fingertipにLittle Witchと、かなり立場がある状態だったから、普通に外出するのが楽しく感じるよ。



「ああっ、バス時間!」


超久々の庶民感覚…
あまり呑気にしてると、バス時間に間に合わなくなるって!


慌ててバス停まで走るぁたし…
ついでに、服装も少し前のラフな格好、だから全力ダッシュなんて事も可能。


ずっとスーツにパンプスが多かったから、物凄く動きやすい…
唯一の難点は、髪を下ろしているから走ると邪魔、そんな程度かな?



「間に合えっ!!」


走りながらも考える…


オリバーさんが持って来た、最初の契約辺りから、ぁたしはずっとスーツ姿で髪も上げているスタイルを取っていて、この頃こういうラフな格好は、プライベートの時以外無い。


区別は付けよう、そう思ったのが始まり…
その内Little Witchの仕事が多くなったのと、やっぱり研究室だからスーツ姿の方がと思い、米国で外出する時は、今は殆どスーツ姿。


もう嫌とか面倒くさいとかは思わなくなった…
完全に普通感覚になってしまったぁたし。


少しだけ大人になったんだなぁと、こんな格好で全力疾走してたら実感するよ、いや本当に…



「はあ‥間に合った…」


バスに乗って一息…
最近運動不足かも、これだけで息切れ状態、前は軽く走れたのにな。


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