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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第14章 過去との再開
(勉学畑で運動って少ないから・・)
バスに乗って外を見ながら、ちょっとだけ思う。
こっちに居た頃は、リハビリも兼ねて毎日運動していた‥そういう設備が充実してるのもあったけど…
でも米国じゃ、運動する暇も無し…
たとえ暇が出来たとしても、早乙女邸程の設備が整っている場所なんて少ないし、街中を自転車でというのは危ない。
(もし自転車で‥なんて事したら大変だし……)
間違い無く、早乙女の方と米国の方、どっちのボディーガードがくっ付いて来るよ…
あれは、普通に生活している人に取っては大迷惑。
そんな理由もあって、簡単に運動なんて出来ない…
もう全員過保護!って言いたいくらいに、ぁたしの周りはボディーガードだらけ。
「・・・はぁ」
だからこそ、日本でこう自由なぁたしが楽しいと思っちゃう…
本当に1年ぶり以上の1人行動だよ?
楽しいと思わない方が無理でしょう??
「久しぶりだぁ……」
夜学の正門…
色々あったけど、ぁたしはこの夜学が好きだった。
秀才のお嬢様も早乙女も関係無い…
ただの倉原美紀で自由な雰囲気。
そりゃ、悪い事もしたし、嫌な事もあったよ…
でも学校という場所で、楽しいと思ったのは、この夜学だけ。
桜が居て、克己や一に忍…
悪仲間だったかも知れないけど、ぁたしが素のまま居れた場所だもん。
「懐かしいな…
もう、あの頃には戻れないから・・」
少しだけ感傷に浸っていたら・・・
「何が戻れないって美紀??」
「桜!?」
後ろには、今着いたばかりの桜の姿…
「・・・桜だぁー!」
「えっ?
何っ、美紀‥ちょっと!?」
桜の姿を見て、感極まって思わず抱きついちゃった!
だって、あまりにも変わらないから・・・
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