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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第14章 過去との再開



「卒業後は居酒屋で働いて、そこのマネージャーさんが、今の仕事を紹介してくれたんだ」


「今は??」


「EAホテルの客室係…」


「・・・・・」


お‥思わずアイスコーヒーを吹き出しそうになったよ…
EAホテルって……



「美紀は勿論知ってるんだよね?
クラスターグループ系だって…」


「・・・・知ってる」


ほら、昨日葉山さんが、紀永が遅くなったらホテルに泊まるって…
そのホテルがEAホテルの最上階。


系列なのは勿論知ってるよ、割と有名な方だし…
でも、桜がそれを選択するなんて思わなかった。



「意外??」


「うん、ちょっと意外」


「だよねぇー
私がクラスター系の子会社に入れるなんて…
だけど、あの式典の時から気になっていたんだ」


「式典・・
桜、凄く感動したって言ってたよね…」


「そう、あのスピーチ、凄く心に響いたもん…
だから、隅っこでも良いからクラスター系で働きたかった、今は夢が叶って満足だよ‥とは言っても、まだ一般客の対応しかさせて貰えないけど……」


そっか…
桜は夢を叶えたんだ、良いな‥ぁたしみたいな中途半端より凄いよ。



「桜、行動力があるから…
私はまだ学生で、就職なんてまだ先」


「クラスター社に入らないの?」


「・・・
希望はそこだけど、色々面倒事も…
やっぱりほら、籍移したから・・」


紀永じゃ無いけど、早乙女美紀として入社したら、周りの目が…
それに、ぁたしは1からやりたいけど、紀永の考えは違うみたい、その辺りの噛み合いもある。



「今じゃお嬢様だもんね美紀は…」


「お嬢様って性格じゃ無いよ私…
動き回っている方が好きだもん」


とてもじゃ無いけど、御披露目のようなお嬢様をやってたら、3日も保たないとは思う…
絶対に苛々するよあれ。


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