この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第14章 過去との再開
「卒業後は居酒屋で働いて、そこのマネージャーさんが、今の仕事を紹介してくれたんだ」
「今は??」
「EAホテルの客室係…」
「・・・・・」
お‥思わずアイスコーヒーを吹き出しそうになったよ…
EAホテルって……
「美紀は勿論知ってるんだよね?
クラスターグループ系だって…」
「・・・・知ってる」
ほら、昨日葉山さんが、紀永が遅くなったらホテルに泊まるって…
そのホテルがEAホテルの最上階。
系列なのは勿論知ってるよ、割と有名な方だし…
でも、桜がそれを選択するなんて思わなかった。
「意外??」
「うん、ちょっと意外」
「だよねぇー
私がクラスター系の子会社に入れるなんて…
だけど、あの式典の時から気になっていたんだ」
「式典・・
桜、凄く感動したって言ってたよね…」
「そう、あのスピーチ、凄く心に響いたもん…
だから、隅っこでも良いからクラスター系で働きたかった、今は夢が叶って満足だよ‥とは言っても、まだ一般客の対応しかさせて貰えないけど……」
そっか…
桜は夢を叶えたんだ、良いな‥ぁたしみたいな中途半端より凄いよ。
「桜、行動力があるから…
私はまだ学生で、就職なんてまだ先」
「クラスター社に入らないの?」
「・・・
希望はそこだけど、色々面倒事も…
やっぱりほら、籍移したから・・」
紀永じゃ無いけど、早乙女美紀として入社したら、周りの目が…
それに、ぁたしは1からやりたいけど、紀永の考えは違うみたい、その辺りの噛み合いもある。
「今じゃお嬢様だもんね美紀は…」
「お嬢様って性格じゃ無いよ私…
動き回っている方が好きだもん」
とてもじゃ無いけど、御披露目のようなお嬢様をやってたら、3日も保たないとは思う…
絶対に苛々するよあれ。
・