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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第15章 憩いと1つの願い
(しかし・・・・・)
美紀を抱き締めながら、私の方が考えてしまう。
(今といい客船の時といい・・・)
いや、午前中の車の時も、美紀は私がこういう行動に出る時、何かを考えている。
帰国してから気になっている美紀の違和感・・
(あの時見た薬に何か?)
オリバー・スミスが置いて行った2つの薬…
1つは分かる、あのドラッグの中和剤の予備‥だがもう1つの薬の方……
何故美紀が必要とするのか?
それも、こちらに頼まずオリバー・スミスに頼んだ理由は??
美紀の不自然さと関係がある…
それくらいは私でも理解出来る、だが理由がはっきりしない‥‥何故なのか・・・
「はぁ‥‥紀永、覚悟してとは言ってたけど、激し過ぎるしっ!」
「おや?
怒らせたかな??」
どうやら、考えに耽っている内に落ち着いたようだ、これは反撃に備えるか…
「・・下着‥どうしよう・・・」
「ま‥まあ、そのままだったからね…
着替えはあるのだろう?」
「・・・
あるけど・・・」
「だったら、軽くシャワーでも浴びて着替えれば良いよ?」
此処は普通に一般論で‥‥
「・・・・・紀永は?」
「ん??」
「私だけ…
紀永はその‥どうするの??」
「・・・ああ‥
私は良いよ、その内収まるものだ…
それに、あまり呑気にしていると遠藤が来るからね」
「・・・あっ!
シャワー浴びて来る!!」
流石に美紀の方も理解したみたいだが…
「どうせなら、そのまま水着に着替えてくれば良い…
まだ十分に海に入れる時間だ、私も適当に着替えるよ」
「うーん…
そうしよう‥かな?
海には入りたいもん」
「せっかくだからね」
美紀は慌ててシャワーへ、私の方も荷物から適当に着替える事にした。
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