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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第15章 憩いと1つの願い
「かなり吸いますね…
10分程度の会話で2~3本、本当に体に悪そうな‥家で怒られているのも、何となく分かるような気はします」
「・・でしょう?
でも、本人の意志が固いと家では諦め気味なのかなぁ??」
「言えば言う程、ああいうものは止められませんから、逆に言わないのも手かと…」
「・・調子に乗って吸うよ絶対・・・」
絶対じゃ無くて確定、結構頑固だから倉原父って…
「意外に見てますね…
聞いたと言うか、見た感じでは、本当に知らぬ振りだと思っていました」
「16才からは…
それまでは普通だったとは思う」
「それもそうですね」
遠藤さんが、ぁたしのプライベートにまで突っ込んで話すのは珍しい事…
それだけ今日はリラックスしているのかな?
「今は、もう少し耳を傾けていればと後悔はしてる…
16才の時に、ああまで反発しなければ‥‥だけどそうしていたら、紀永と会う事は無かったのかな?それとも、ただの親子として会う事になっていたのかも‥今更だね」
「・・・
ただの親子として会っていたのなら・・・」
「えっ?」
遠藤さん、声が小さくて聞こえなかったんだけど??
「いえ‥‥
美紀様、準備が出来ましたと会‥ああ、面倒くさいですね‥紀永叔父を呼んで来て下さいませんか?」
「ぷっ‥面倒くさい‥
分かりました、呼んで来ます」
普段あまり公私分けずに会長と呼んでいるから、遠藤さんに取っては面倒くさいんだ…
遠藤さんにも、面倒くさいって思う事があるんだと、なんだか意外な感じ。
ちゃんと言われた通りに、別荘の中に居る紀永を呼びに行ったよ?
こっちはこっちで調理を担当してるから、邪魔をしたら悪いかなと遠藤さんの方に行っていただけ…
ほら、ぁたし料理の方は、情け無いけど皆無に近いから。
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