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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第15章 憩いと1つの願い
も‥‥もしかして、我慢して食べてる!?
遠藤さんの意外な一面、こんな時じゃないと、見れないし聞けないよ。
「今は無理して食べなくてもね‥伊織?」
「・・・
食べません」
「・・ぷっ‥」
うわー
断固拒否それも一言…
紀永と遠藤さんって、子供の頃からこんなやり取りをしていたのかな?
だからこそ、仲が良くて信頼しているんだ…
ぁたしでさえ、2人の間には入れないもの。
「おや?
まだ沢山あるよ、食べないのかい美紀?」
「え?
食べてるけど…」
2人の会話に唖然として、食が止まったとは言えない。
「そうですよ美紀様…
普段より食事量が少なくありませんか?」
「だから食べてるって…
紀永に遠藤さん、2人掛かりって‥なんかズルい気がする・・・」
「そうかね?」
「私は普通ですが……」
紀永の問い掛けに、遠藤さんの追い打ち…
これの何処が普通なの!?
絶対に言い逃れ出来ないじゃない…
はっきり言って、口が上手い2人に、対抗するのはぁたし1人‥勝ち目全く無し・・・
2人に進められ、ぁたしが持つ取り皿は肉と魚の混合状態…
ちょっと量が多いかも……
「・・これ1人で食べるの?」
「少し多かったかな?」
「乗せ過ぎました…」
「あましても構わないよ…
この辺りは野生動物が沢山居て、入り口近辺に置いといてあげれば、全部食べてしまうから」
「ちゃんと来るんだね」
「元々この別荘を持っていた住人が動物好きだったらしく、良く餌をあげていたらしい…
だから今でも、管理会社の方で別荘を見回った時は、何か餌を置いて行って欲しいと頼んでいるんだ」
「優しいね紀永は…」
「初耳です、紀永叔父」
「ああ、まだ伊織が秘書として来る前の話だったからね…
この手の話は葉山に聞いた方が早い、葉山とは私が会長になる前からの付き合いだ、管理や相続関係は向こうの方が詳しい」
「葉山さんって、そんなに長いんだ…」
「確か‥まだ系列社長をしていた頃からでしたか…」
「もう10年以上か…
葉山との付き合いも長くなったものだ」
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