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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第15章 憩いと1つの願い
「だから、私が会長を継ぐ時は葉山…
今でも、屋敷や相続に関連した物は葉山に任せている‥そういう方向が得意な事もあるが……」
「方向性??」
「葉山さんは弁護士志望だったんです、志望だけではなく弁護士の資格もあります…
ですから早乙女の相続関連は、私より葉山さんの方が良いんですよ」
秘書で弁護士、流石のぁたしでもそんなのは聞いた事が無い。
「司法の葉山と情報処理の伊織、今は適材適所と私は思っているよ…
他の早乙女邸の秘書達も、何かに秀でたのが多い、種類は多岐に渡るが、それでバランスが取れているんだ」
ゆっくりとバーベキューを食べながら、少しだけの昔話…
早乙女邸じゃ絶対に話してくれない、遠藤さんと葉山さんの過去。
此処に来て、ちょっと特をした気分…
そして、ぁたしは何も知らなかったんだなぁって実感した。
本格的に日本に帰国したら、秘書さん達の事を1から教えて貰おう…
そして早乙女の事も、ぁたしは少し知らな過ぎる…
ちゃんと知っても良い頃だと思う、何時までも紀永の後ろに隠れていちゃ駄目・・・
どんなに重荷だろうが、ぁたし自身が早乙女紀永の娘として、正式に出ると決めたんだもん、逃げるのはよそう?
前を向いて早乙女と向き合おう、それが今のぁたしだから・・・
すっかり昔話で盛り上がって、バーベキューは終了。
そうしたら、遠藤さんが花火を沢山持ち出して来た・・・
「一応、色々と取り揃えて見たのですが……」
遠藤さん、少し困り顔…
こういう時の顔って、ぁたしの好みが分からなくて困っている時の顔。
ぁたしだって、それぐらいは気付くようになったんだから。
「じゃ・・・
砂浜で打ち上げ花火と、それから線香花火‥かな?」
沢山ある花火の中から、線香花火を選択…
意外にこんな静かな花火が好き‥あまり家族で花火をやった記憶は無いけど。
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