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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第15章 憩いと1つの願い



何故か、遠藤さんが打ち上げ花火をやると砂浜に行ってしまい、ぁたしと紀永で線香花火・・



「もう少し派手なのを選ぶと思ったのにね」


「線香花火嫌い?
私はこう‥儚い方が好き」


派手さは無いけど、小さく輝く線香花火…
椅子に座りながら、こうしてリラックスして見ている方が良いと思う。



「嫌いでは無いがね…
短いが懸命に輝く姿が良いとも言う」


「うん…
・・・あっ、遠藤さん花火を打ち上げた」


パァーンと音と共に、空に輝く打ち上げ花火…
これも好きだよ、南の綺麗な夜空と相まってキラキラ輝いているもの。


遠藤さんは着火と同時に、小走りで逃げてる…
本当に、こういう遠藤さんは珍しい。



「・・綺麗だね」


「ああ…
良い休日だ……」


線香花火が消えてから、2人揃って夜空を見上げる…
満天の星空と輝く打ち上げ花火、こんなの街じゃ絶対に見れない。


無理をしてでも、休みを作って良かった…
波乱もあったけど、こうして南の海で楽しむ事が出来たから。


紀永との約束だった、青い海に白い砂浜‥叶えられて、かなり嬉しいよ・・・



「どれだけ持って来たんだ伊織は?」


「ぷっ‥
次々打ち上げてるし…」


続く打ち上げ花火を楽しみ、ついでに遠藤さんの逃げる仕草に笑いながら、バーベキューと花火という、夏の夜は楽しく過ぎていった・・・






ある程度の片付けを終えて、ぁたしと紀永は別荘、そして遠藤さんは別棟へと引き上げた。



「紀永、別棟ってどんな作り?」


「此処より少し狭いリビングダイニングに、ベッドルームの2部屋だが?」


「それでも十分広いんだね」


「まあ、半分は来客用だから、広さはあるかな」


別棟は2つあった、来客用って考えたら2つあって当たり前…
今日のところは、遠藤さん1人だけど。


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