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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第15章 憩いと1つの願い
それに前に一度紀永に拒否されている…
ピルを飲んでるからと言っても、紀永が頷く事は無かった。
薬と拒否する紀永…
相まってぁたしは言葉が出なくなってる‥同じ言葉をもう一度聞きたく無い、薬に頼りたく無い‥‥ぁたしの心の中の葛藤。
何度か機会はあったのに、全てぁたしが躊躇った‥本当にお願いして良いのかって…
ぁたしの唯一の願い、拒否されたらぁたしは暫くヘコむよ絶対。
「・・・・・美紀」
「・・っえ!?」
ぁたし久しぶりに!
考え過ぎて、紀永が側にまで来ていた事すら気付かなかった…
かなり直したのにね、この集中癖。
流石に躊躇いと困惑で、変に集中してしまった‥‥らしい。
「何を考えていたんだい?
いや、違うね…
日本に戻って来てからずっと、何を考えているんだい??」
紀永‥気が付いて‥‥
「私は・・・」
「ん?」
拒否されたって良い、薬を使った事も…
ずっと紀永に気付かれていたんだもの‥‥勇気を‥出そうぁたし!
「私‥‥
紀永‥お願い1つ聞いてくれる‥‥かな?」
「留学する前に言ったやつかい?
日本に戻って来たら・・
どんな願いなんだい美紀??」
「・・・あっ‥」
こんな時に、上手く言葉が出て来ない…
頑張れっ‥ぁたし!!
「私の‥願いは‥‥
紀永を直で感じたいの‥
一度だけで良い、二度もこんな我が儘言わないから…
一度だけで良い、ゴムの隔たりの無い紀永をそのまま感じたい‥‥それが私の願い・・・」
一度口に出したら堰を切ったように…
でも、これがぁたしの本当の思い、そして願い。
「・・・
だからオリバー・スミスに薬を‥ピルを頼んだ」
「えっ!?
紀永・・知って・・・」
嘘・・
全て知っていたなんて・・・
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