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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第15章 憩いと1つの願い
『・・・ゴムの隔たりの無い紀永をそのまま感じたい‥‥』
なるほど…
これで全ての疑問に答えが出る、誰がという訳では無く、対象は私だった訳だ。
「・・・
だからオリバー・スミスに薬を‥ピルを頼んだ」
「えっ!?
紀永・・知って・・・」
「すまないとは思ったのだけどね、美紀が眠っていた時に、枕の下の薬の説明書を見てしまったんだ」
「そう・・知っていた・・・」
顔を上げない美紀…
多分、私に拒否される事が……
随分前に、私は一度やんわりと拒否した…
幾らピルを服用してるとはいえ、美紀にもしもの事があってはと……
それから美紀が、この事に触れる事は無く…
だが、心の中は此処まで傷付いていた‥日本を出る前から・・・
私はそれを見抜く事が出来なかった‥納得しているものだと、私が勝手に思い込んでいたのか。
「・・・美紀・・・」
「・・・っ!!」
腕を掴んだら、ビクッと身体が震える…
少し触れただけで、美紀の戸惑いが手に取るように分かる。
避妊は絶対に必要な事、だがそれ以上に大切な事がなかったか?
ピルを服用してまで…
多少なりとも副作用があると理解している筈なのにそれでも……
「・・・・・
分かった、聞くと言ったよね?
美紀がそう願うのなら、私はその願いを聞くよ・・・」
「紀‥‥永・・・」
「私も‥そのままの美紀を感じてみたい‥‥良いんだね?
朝まで離してあげられ無いかも知れないよ?」
「それはっ!?」
「くすっ‥
やっと顔を上げたね・・」
少し頬を赤くして顔を上げた美紀に向かって素早くキス…
私だとて美紀が欲しい、隔たりの無い美紀の胎内に、混ざり合うくらい己を突き立てたい‥それくらいの欲望はある、美紀故に・・
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