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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第16章 終章ー紀永の思い

1人こうして砂浜に居れば、少々昔の感傷にでも浸りたくなる。
戻りたいとは思わないが、私だとて少し若い頃は色々あった。
「いい加減オジサンだからね・・・」
まだ、がむしゃらだった頃‥‥今では良い思い出にも思える‥良し悪し半分だろうが…
「・・・
昔より今‥か‥‥」
美紀がまた何か考えている…
客船の時に帰国後の話に軽く触れたが、1社員としてクラスター本社に入社したい‥そう言っていた。
「経験と実績なら、これ以上ない程だと言うのに…」
Witch of the fingertipとしての実績、Little Witchとしての経験…
普通の大学生以上‥いや、その辺の社会人以上の実務経験。
『私は、私の力で紀永の隣を歩きたいの…』
美紀が良く言う言葉…
クラスター本社入社に当たり、早乙女として入社すれば、間違い無く私の圧力が‥と言う話になってしまう。
実際そのつもりだったが、美紀の方は不服そう。
「かと言って早乙女に籍を移した今、美紀個人でクラスター本社入社するのは難しい」
どうしたものか?
美紀も思案しているようだったが、私の娘という立場上、美紀の希望を叶えるのは少々困難。
早乙女の名は重い…
しかも私の娘‥時期後継者候補として、内輪ながらも世間に出してしまっている。
後継者候補ともなれば、それなりのポジションは約束される、美紀が嫌がろうとも…
だからこそ、あまり人目に触れない会長室をと思ったのだが、こう上手くいかない。
「・・参った‥」
私の意見と美紀の意見、どちらが勝つのか…
こればかりは、帰国後本格的に話を詰めなければ…
「出来るなら、美紀の望みは叶えてあげたいけどね」
考えを強制的に打ち切って、砂浜にゴロリと寝転がる。
今日も良い日差しだ・・・
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