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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第3章 海外留学
ふと後ろ向きな時もあるけれど、今はしっかり前を向いて歩いてる。
彼奴と言えば…
拒食症は完全に治った、身体中の傷痕もこの1年の治療で殆ど消えた、ただ1ヶ所‥背中の傷痕を残して……
先生は、時間を掛ければこの傷痕も消せるって言ってくれたけど、ぁたしが断った‥ぁたし自身の後悔と戒めの為に。
あんな事を二度と起こさないように…
ぁたしなりの決意‥それが背中の傷痕。
「うーん…
畳でゴロゴロしてるから、色々思い出しちゃう」
とか言いながら、やっぱりゴロゴロ…
この感じも暫くお別れだもん、少しくらい良いじゃない。
「・・・・・」
夜学中に、冬二達とは手を切った…
不服そうな冬二だったけど、冬二のせいでと彼奴の話を逆にしてやり、冬二の方が折れた‥ゆかりは喜んでいたけど。
一や忍、克己とは卒業という名の自然消滅…
ただ、桜とは未だに連絡を取り合っている。
桜は夜学卒業後就職、それと共に家を出るって…
父親の暴力と決別したい、それが理由だった。
桜も色々大変な思いをしていた、在学中に漸く桜が話してくれたんだ。
だから今でも、桜とだけは仲が良い、ぁたしが留学する事も桜は知ってる。
相変わらず凄いよね美紀は、なんて桜は言ってたけど、ぁたしは桜も凄いと思ってる。
暴力にメゲず、行動力と独立心旺盛な桜…
もしかしたら、ぁたしより凄いかもって・・
「・・よっ!!」
ゴロゴロしていた畳から起き上がり、ぁたしは此処で出来る最後の事をやりに私室から出た。
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