この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第16章 終章ー紀永の思い



はぐらかされた‥‥か‥


伊織らしいと言えばらしい…
本心は心の中に、だがその危うさに伊織は気付いているのかどうか……



「今直ぐとは言わないよ…
私だとて、そう簡単に美紀を離す気は無い……
ただ、こういうものは、私に何かあってからでは遅い、だからこそ今の内に伊織に話そうと思った」


「・・とは言われましても・・・」


「当面は御披露目通り、伊織に目が行ってしまうが、そこはすまないと思ってはいるよ…
だが、いずれは伊織を本格的に婚約者として、美紀に話は持っていくつもりだ」


「しかし・・・」


「ずっと私が付いてあげられれば良いのだけどね…
現状を考えれば、早乙女の中での美紀の立場は危うい、本家唯一の後継者候補で女性‥‥
船上パーティーでも分かった事だろうが、何処で美紀を狙っているか分からん今、強力な後ろ盾は必要なんだよ」


その点、伊織なら強力な守護者になれる…
外戚扱いだが本家直系、そしてクラスター本社での立場、私の第1秘書という近さ……


何よりも、私も美紀も伊織を信頼しているのが一番の決め手。


今直ぐどうこうでは無い、ただ早い段階で内々に決めておきたいだけ…
本格的な話なぞ、かなり先の事になるだろう。



(そう言えば、もう1つあったな・・・)


オリバー・スミス…


明確に立場を明かしていないが、あの手際の良すぎる対応、そして……



(普通ボディーガードが、あんな動きをする事は無い・・)


銃口は心臓に合わせていた‥少なくとも私からはそう見えた。


訓練されたボディーガードが、無闇に人を殺す事は無い、それは日本も米国も同じ。


それなのに、あの男は最終的にはズラしたが、初めから殺す勢いで、躊躇い無く心臓に銃口を向け‥‥個人的感情が入らなければ、あんな事はしない‥私の感でしか無いが、多分当たりだとは思う。


/466ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ