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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第4章 MITの秀才
ぁたしと紀永を繋ぐ物って本当に少ない。
確かに早乙女籍に入って、紀永の娘になっているんだから、繋がりはちゃんとある。
でも、目に見える繋がりがある物は、このプログラムとペアリングだけ、紀永から貰った参考書は、全て日本に置いて来た。
「こうして見ても凄いなぁ……」
リチャード博士の研究に携わった今でも、紀永の基礎は凄いと思える。
研究室に行っている時に聞いた、紀永って国際的S級プログラマーだって……
初めっから勝負にならない、ぁたしと紀永じゃレベルが違い過ぎる、S級なんて認められるのは、ほんの一握り。
紀永分かっていて言わなかった節もある、ぁたしが落ち込むと思ったから。
落ち込みはしないけど、どれだけ実力差があるか、痛い程思い知らされたのは確か。
「やっぱり紀永の隣って大変……」
プログラマーだけじゃない、経営手腕だって…
政治経済学を習って、紀永の手腕がどれほど凄いのか、改めて感じた。
政治じゃなくて、経営学の方を学べば良かったのかな?
MITに経営学もあるけど、流石に3つは無理…
やっぱり選択肢は、コンピューター学と経済学。
もしかしたら、何時か経営学が学べる日が来るかも知れない、もっとずっと後だろうけど・・・
「東大の合格発表思い出すよ…」
そうMITの合格発表日、やっぱり直接見たくて、MITの構内に来てしまった。
人だかりを掻き分けて…
見えた掲示板!
「・・・あるかな・・・」
ドキドキしながら、合格者リストを追っていく。
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