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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第2章 東大合格‥したけれど?

「・・・
上手く‥いくと思うかい??」
「やってみないと分からないよ…
学力には多少の自信は付いたけど、エッセイは‥まだ何を題材にして良いのかも決めて無い…
それに推薦書も必要だし、何処から貰えば一番効率が良いか、まだ悩んでる」
普通、留学に当たり必要な物がある。
本人の実力は勿論だが、その大学に何故入りたいか、何をしたいかを纏めるエッセイ、留学ならではの語学力を確かめるTOEFL Test、そして教授クラス以上の推薦書。
その上で、日本で言う入試に当たるSAT‥つまり科学と数学の実力テストが待っている。
主たる問題は、有名大学になればなるほどTOEFLとSATの合格水準が異常な程高くなるのと、推薦‥誰が推薦書を書くか……
エッセイは本人の意気込み次第だが、この3つが超難関‥特にMITやハーバードなどは基準100では無かったか??
私とて留学経験は無いから、最低限の知識のみになる。
「無理にMITで無くとも、他の大学もあるとは思わないかい??」
「それも考えたけど、MITは社会との繋がりが近いし、世間に公表出来る機会も多いよ…
それに専攻にコンピューター学と経済学が一緒にあるのもMITならではだし、入学直ぐに実技や実験に携われるVPOP‥研究プログラムがあるのも魅力だもん……
無理をしてでもMITが一番の目標‥1年遅れてる私が追い付くには、この方法しか無いの……」
「・・・
私としては、あまり勧めたく無いがね…」
「4年は長いもの…
私は留学で、何処まで出来るのか試して見たいという気持ちもあるの…
東大に合格すれば、休学という形を取れば良いし、最悪落ちたら素直に東大に行くから‥ね紀永……」
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