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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第2章 東大合格‥したけれど?



東大を、滑り止め程度にしか考えていなかったとは…
流石の私ですら、驚きを隠し切れない。


美紀は何処まで成長するのだろう…
予想を遥かに上回り世界へ……


それだけの実力はあると思う、だが世界には美紀以上の、天才や秀才に溢れているのもまた確か。


そんな中で上手くやっていけるのか?



「・・・紀永・・・」


「・・・
反対する気は無いが…
私は‥日本に居て欲しいという気持ちはある」

「・・紀永の言いたい事は分かってるよ…
私だって日本から‥紀永から離れるのは辛いもん……
それでも私は、可能性に賭けたい」

「どうしても、聞き分けてはくれないのだね…」

「今回だけは、私の我が儘を許して…
その代わり………」


美紀が出した提示に、私は漸く留学の話を呑む気になった。


それならば、私は全面的にサポートが出来る…
それが海外留学をする上での、絶対の約束となる。



ーーーーーーーー



「合格が決まったからね、今月中に東大の方の諸手続が済んだら、直ぐに米国に飛ぶだろう」

「そうですか…
ですが滞在先は?
マサチューセッツですから、やはりボストンに??」


相変わらず、こういう時は現実的…
まあ‥遠藤らしいとも言うのだけど……



「そうだね…
やはりボストン、MITの近くが良いだろう…
寮よりも個人の方が、私も何かと安心出来る」

「物件探し……」

「ボストンには、多少のコネはある…
そこから手配して貰うのも悪くはない」


どちらかと言えば、私個人のコネだ…
逆に言えば、使うにはもってこいな条件。



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