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禁断背徳の鎖2・約束の砂浜-
第5章 困った(?)私生活
会長は、考え込んでしまった……
なかなか落とすのが難しい、それは私自身がよく知っている…
此処で働きたいと、直接会長と話した時、頷いて貰えるまで3日以上掛かった。
それだけ、会長を頷かせる事は至難の業…
だけど私は引く気は無い。
どうしても、放って置けないみっきー…
初めて見た時からずっと、私は彼女を放っておく事が出来ない。
傷付き、今にも倒れそうなあの姿を見た…
それから私は、私自身忘れていた母性本能とでも言うのだろうか?
彼女に対して芽生えた本能が、私を動かす…
食事一切を私が管理し、心を開いてくれた彼女と仲良くなりと、屋敷内でシェフという立場を超えて、何でも言ってくれる仲に……
そんなみっきーが単身海外留学なんて、心配で堪らない…
日本と違い、治安の余り良い方とは言えない米国、更にみっきー1人だと、また夢中になり過ぎて食事すら取らない可能性だってある。
「では、こういうのはどうですか?
私が定期的にこちらに連絡を入れます……
美紀様の事ですから、連絡すら忘れ、勉学に夢中になる可能性がありますから」
「・・・
良く見ている……」
それでも会長は渋い顔、後何か手は無い??
「私が言いたいのは、美紀の方は最悪ボディーガードでも、身元確かなハウスキーパーでもどうにでもなる…
だが、君の身の安全までは保証出来ないと言う事だ」
私の身の安全…
そこまで考えていなかった、やはり会長は、あらゆる方向から物事を考えている‥なかなか頷いてくれない訳だわ。
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