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【寝取られ】喰われる彼女 亜紀
第16章 【寝取られ】喰われる彼女 亜紀(16)
俺は浅い眠りの中で夢を見ていた。
きっと亜紀の事で投げやりになって、複雑な気持ちのまま眠りに入ったからだろう。
それは過去の記憶を呼び覚ます夢だった。
「直樹、これお前にやるよ。」
「え?何これ?」
「亜紀ちゃんが行きたがってたライブのチケット。2枚あるからさ。」
「……なんで俺に?」
「バーカ、亜紀ちゃん誘って2人で行って来いって意味だよ。」
バイト上がりに友人に渡されたライブのチケット。
この友人は俺が亜紀の事を好きだと知っていて、それをずっと応援してくれていたんだ。
もしこの友人の助けがなかったら、俺は亜紀と付き合えなかったかもしれない。
「お前もそろそろ決定打を打たないと、亜紀ちゃんを他の奴に取られちゃうぞ?だからそのライブで決めちゃえよ。折角最近良い雰囲気なんだかさ、お前ら。」
「あ、ありがとう。」
「言っとくけど、そのチケット手に入れるのすげぇ苦労したんだからな。俺がやったチャンス、無駄にするなよ。」
その年に偶々来日する事になっていた、亜紀がファンだという海外アーティスト。
滅多に来日しないアーティストで、しかも大規模なコンサートではないから席数が少なくてチケットを取るのは本当に大変だったらしい。何せ即日完売でファンである亜紀でも取れなかったくらいなのだから。
でも友達想いのその友人は、俺達のためにそれを苦労して用意してくれたのだ。
〝決定打〟と言うのは、つまり告白してこいって意味だ。
チャンスをくれたのはありがたいけど、それなりにプレッシャーを感じた。
何せ俺にとっては女の子をデートに誘うのも、この時が人生で初だったのだから。
きっと亜紀の事で投げやりになって、複雑な気持ちのまま眠りに入ったからだろう。
それは過去の記憶を呼び覚ます夢だった。
「直樹、これお前にやるよ。」
「え?何これ?」
「亜紀ちゃんが行きたがってたライブのチケット。2枚あるからさ。」
「……なんで俺に?」
「バーカ、亜紀ちゃん誘って2人で行って来いって意味だよ。」
バイト上がりに友人に渡されたライブのチケット。
この友人は俺が亜紀の事を好きだと知っていて、それをずっと応援してくれていたんだ。
もしこの友人の助けがなかったら、俺は亜紀と付き合えなかったかもしれない。
「お前もそろそろ決定打を打たないと、亜紀ちゃんを他の奴に取られちゃうぞ?だからそのライブで決めちゃえよ。折角最近良い雰囲気なんだかさ、お前ら。」
「あ、ありがとう。」
「言っとくけど、そのチケット手に入れるのすげぇ苦労したんだからな。俺がやったチャンス、無駄にするなよ。」
その年に偶々来日する事になっていた、亜紀がファンだという海外アーティスト。
滅多に来日しないアーティストで、しかも大規模なコンサートではないから席数が少なくてチケットを取るのは本当に大変だったらしい。何せ即日完売でファンである亜紀でも取れなかったくらいなのだから。
でも友達想いのその友人は、俺達のためにそれを苦労して用意してくれたのだ。
〝決定打〟と言うのは、つまり告白してこいって意味だ。
チャンスをくれたのはありがたいけど、それなりにプレッシャーを感じた。
何せ俺にとっては女の子をデートに誘うのも、この時が人生で初だったのだから。