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神は現で夢を見る
第2章 漆黒の乙女と薬師
「元より承知している………。当たり前だろう。ずっと抱き締めたかった。凪の総てに触れたかった………… 」
そう言って海は優しく凪に触れた後、ゆっくりと押し倒した。
「凪、好きだ…。愛している………… 」
「嬉しい…………。海さま…………。私の髪の一本まで、総て貴方の物です…… 。大丈夫、私には解る……。何があっても、私はわたし………… 」
「凪……。俺を見ろ、俺だけに集中しろ。全力でお前だけを見て、お前だけを愛してやる… 」
海はそう言うと、押し倒した凪の首筋に、唇を這わした。
熱い吐息は、凪の真っ白な肌に、赤い鬱血を残す。
チュッと言うリップ音と一緒にチクリと痛みが走った。
「あっ…………。海さまっ………… 」
凪は、心底嬉しくて仕方なかった。
キスが欲しい。
そう願うと、凪の唇に海の唇が重なった。
歯列をなぞられると、身体がふるえ、その先を求めるように、凪は唇を開いた。
角度を変えてむさぼられる唇に、舌が差し込まれ、掬い取られる。
絡められ、擦られ、つつかれて、凪は必死に海に着いて行った。
激しく求められる唇と、寝間の合わせ目から入れられた、骨ばった男の手。
強弱を付けて嬲られる乳房に、凪は甘い声を上げた。