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神は現で夢を見る
第2章 漆黒の乙女と薬師
凪は、心底、終わり逝く己を恨んだ。
新しい自分が、彼に愛されるのだ。
嫉妬しない訳が無い。
でも。
自分の事も、新たに産まれるもう一人の自分も、2人とも、彼に愛し愛されたいのだ。
やっぱり、どちらも自分なのだから。
──お父様は、私の魂を元に、新たな薬師様の乙女を造るとおっしゃった。ならば、思いが強ければ、或いは──
愛している事だけでも、覚えていられるかも知れない。
肌を合わせる事を、喜びと解るかも知れない。
凪は、そう思った。
「凪、何を考えている? 俺だけを見ていろ」
海は、そう言うと凪の足を広げ、蜜壷に大きくそそり立った逸物をあてがい、一息で貫いた。
「アアアアッ………………」
「ツッ……ッフゥ…………。相変わらず狭いな………。大丈夫か? 痛くない? 」
凪は、海の問い掛けに息を吐きながら左右に首をふる。
凪は、背丈のわりに身体が細い。
だから膣道も、かなり狭かった。
ゆるゆると事を行っていれば、何時までも痛みと圧迫感が続く。逸れを避ける為の一気挿入。
海は凪が痛みに慣れるまで、中で動く事無く、ジッと待った。
「も……大丈夫…………海……さまぁ…………」
「凪っ……… 」
凪の呼び掛けに従って、海はゆるゆると動き始めた。