この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
資料室の恋人
第8章 噂の先生


「どういう事なのか説明して下さい、佐倉先生」

紳士のようなロマンスグレーの学部長は、眼鏡の奥の垂れ目で静かに見返していた。その隣にいる学科長の間宮教授が腕を組んで佐倉を睨んでいる。

「どういう事なのかと言われましても…」

佐倉がため息まじりに言うと、すかさず間宮教授が声を荒げた。

「学部長!だから私は反対したんです!いくら信頼している方の教え子だからと言って、経験の浅い、こんな気怠げな若者を雇うのは…!」
「まぁまぁ間宮先生、落ち着いて」

この日、佐倉は出勤早々学部長室に呼び出されていた。
間宮教授と学部長のやりとりを眺めながら、どうしてこうなったのかと考える。

それは今から20分ほど時間を遡ることになる。


***


「おはようございます」

いつものように挨拶をして研究室に入ると、普段とは違う雰囲気が漂っていた。それぞれの席に着いてコーヒーを飲みながら雑談をしていた助教や院生達が、佐倉が部屋に入るなりピタリと黙って気まずそうな顔をした。実験で使うマウスがカラカラと回し車を回す音だけが、普段と変わらずに響いている。

「どうかしました?」
「…いや」

歳も近く隣席の助教、浅野慎吾に聞くが、彼も目を泳がせて苦笑いを浮かべる。その時、院生の森山奈緒がコーヒーを片手にニヤニヤと笑みを浮かべて寄ってきた。

/117ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ