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立ち会うことになったが俺の役目は特になかった。
第1章 薔薇屋敷。
 葵の体は華奢で、腰も細かったが筋肉はしっかりついていた。
「跡継ぎを産むためにと……」
執事が言う。
アークルでは産んだ子を育てるのは禁止されているから、彼は追放になるだろう。
「……はっ……はぁ……ぅ」
陣痛の波が間隔を詰める。
「拡張しますね」
執事が、葵の尻の穴とペニスの間の特別な場所に触れた。アークルは、出産時に女性のような産道を使う。出産したら成人と見なされるため、ほとんどのものが同性と性交して子を生む。だが、男が出産すると痛みで死ぬと言われるくらい、その過程はつらい。
「うっ……うぇえ……」
執事が指を穴にいれて中で開くと、葵は吐いた。胃液しか出ないが、つまり食っていない。
「葵様……」
「いいから……続けて」
葵にはプライドがある。
女でなくても跡継ぎを産みたいという願いも。
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