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立ち会うことになったが俺の役目は特になかった。
第1章 薔薇屋敷。
美しい薔薇屋敷に似合わぬような、儀式が俺の前で行われている。
開かれた葵の穴は出産にはまだ小さい。
執事はそこに、バイブを挿入する。
「うっ……ぐ……はぁっ、はぁ……」
陣痛を迎えながら受け入れる葵は、腰をよじり、つらそうに眉を寄せて喘ぐ。
それでも彼は尻を出し、逃げぬよう歯を食いしばっていた。
さしこまれたバイブが穴を押し開き、小さい場所が充血している。
「葵様、これを」
押し出すことで感覚をつかむという。
俺の相方もやっていた。出産前に。かなり痛いみたいで、泣いてたけど。
「ん……っ、んんっ」
葵は尻に力をいれていきむ。
バイブが動いて、粘膜が切れた音がした。
「アアッ」
葵が痛みにひるむと、バイブは無情に少し戻る。
「葵、がんばれ」
なにもできない俺は彼の腰を撫でた。
「ふぅうっ」
葵は健気に再び挑む。
めきめき、とバイブは押し出されて、葵の穴は拡がった。
「アッ、あぁんっ」
やがてバイブが床に落ちる。
切れた穴が痛々しい。
執事はそこに薬を塗り、葵に声をかけた。
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