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短編集!クリスマス!クリスマス
第2章 堕散る
「それともうひとつお楽しみや。
飛んだコルクを床に落とさずキャッチ出来たお客様は、自分のコルクでこっちのもうお漏らししてる穴を塞いでええで〜

今日はイブだから特別や〜」

そんなおやっさんの声かけに店内はどよめき、客がボトルの口側に寄って行った。

女の体全体がわなわなと震えだす。


もう…無理ぃ…め、めりぃ…クリスマスぅ…

ポーンとコルクが吹き飛び、

シュワワワワー…

シャンパンが吹き出ていった。

「「「メリークリスマス♪」」」

「とったぞぉ〜」

店内は大騒ぎとなった。

パンパンパンパーン

クラッカーが鳴り響き、シャンパンボトルを務めたホステスに紙テープが架かる。

コルクを翳して持った客が女の方にやってきた。

タキシードに身を包む紳士のズボンには、しっかりと象とられたツリーがそそり立っていた。

「リースを填めて貰いますよ。」

ハルトがクリスマスカラーの小さな包みをコルクと引き換えに渡す。

「やっぱり生はダメかぁ。」

客はズボンからツリーを取り出し、リースの包みを開ける。
中身の輪もしっかりクリスマスカラーとなっていて、先端に当たる部分は星が印刷されている。

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