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隠しごと
第3章 痴漢

「…ア、…ンン…」

慣れた手つきで尻を愛撫される。
尻たぶを掴んでゆっくり捏ね回され、割れ目をつうっと指でなぞられ、窄まりをほじる。
もう一方の手でズボンごしの股間を揉みほぐされた。

「首まで真っ赤やで」

背中に体温を感じる。
今日、手から伝わった、冷たいけど僅かに感じた温もりに、少しだけ。
ほんの少しだけ、希望を感じていたのに。

(気持悪くないのか、こんなことして……、俺が嫌いなら外連れ出して、殴る蹴るすりゃいいだろ)

自分の考えにも嫌気がさして、また泣きそうになった。

(そうだ、確かポケットに防犯ブザーが)

少し重い体で空いた手をなんとか使いポケットを探る。
しかしそこにあるはずのものは影も形もない。
まさか落としたのだろうか。

「何探しとんの?もしかして、ポケットに入っとった玩具やろか」

「!」

「ゴメンなぁ、アレやったら店ん中に忘れてしもうたわ」

嘲笑が耳朶をくすぐる。

(いつからバレて…)

次の瞬間、ズボンの中に手がもぐりこむ。

 「ンアッ!ン…!」

こみ上げる快楽の悲鳴を、とっさに押し殺す。

ズボンにもぐりこんだ手がまるで蛇のように動いてくる。
そのまま下着の内側に入り込んで直接尻たぶを掴んで割る、窄まりを直接なぞる。むず痒さが腰から這いのぼって背筋が震える。
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