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隠しごと
第3章 痴漢
「……ンン…ヤァ、ァ」
熱く湿った吐息を漏らす。吊り革をぎゅっと握る。
グニグニ
「ヤ…ダァ、ン…」
後ろの眼鏡ごしに何を考えてるのか、意味を求めても答えはない。
固くて細い指が、くりかえし尻をなで上げる。
グリグリとこねくり回された場所が熱い。
それでもアイツは前には直接触らないで、股の間の敏感な部分を撫でてくる。
次からはこんな緩めのズボンなんぞ履くものか、そう思っている間も手は休まず動き続けて、遂には後孔のあたりを重点的になぞりだす。
「ヒッ……ン!待っ…」
弱々しい抗議を無視し、窄まりの粘膜に、指がしずむ。
「!!−−-ッ」
ぬめりなどない器官に急に異物を入れられてかなり痛い。
切れたらどうしよう。
「きついなぁ、経験ないん?…あぁ、そっか。井上くんノンケやったね。俺と違って」
そう呟いた声は、冷たくて。どこか切なかった。