パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 遠淫

『乳首噛まれて気持ちええ､って鳴いとったの誰やったっけ？あないに､先っぽ濡らしといて感じてへんとは言わせへんよ』

そう､追い詰めるような声色で言われて、息を飲んだ｡
俺は右京の言葉に、５日も前の行為を思い出してしまった｡
顔を染めている自分が画面に映って､見えはしないと分かっていながら顔を伏せた｡

｢……お前が、弄りまくるからだろ…｣

先程よりも小さな声しか出ない。

それと同時に、俺は体の奇妙な高まりを感じ始めていた｡

胸元がつきん､と微かに痛む｡少し尖ったそこが､薄いパジャマに微かに擦れて､刺激を与えている｡
思わずそこに手を伸ばしかけて、慌てて手を引っ込めた｡

『井上くん？声､ちょおｴﾛなってない？この間の思い出してその気になったんかなぁ』

まるで､見透かされているようで､怖い｡

｢そ、そんなわけないだろｯ、いい加減に…｣

『なぁ､井上くん｡

気持ちええこと､したない？』

俺の言葉を途中で遮って､アイツが言う｡
そのセリフは､俺の理性をじわり､と溶かすもので｡
一瞬､思考が停止していた｡

｢な､なに…言って…｣

『俺の言うた通りにしとったら､この間みたいに気持ち良ぉしたるよ。
なぁ､井上くん｡

俺と､


ええことしよ？』




確かに､今は電話越しで｡

この間みたいに無理やり触られるわけでもなく｡
なんなら途中で切ってもいいわけで。
それで､気持ち良くなれるというなら､俺にとってはかなりいい話ではある｡

あの日からアイツのせいもあって処理をしないで放っておいた分が溜まり始めているし。