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隠しごと
第4章 遠淫
『ほら、前に俺がしたみたいに触ってみ。
どんな風に触っとるんかも、ちゃんと言わなあかんで。』
椅子を少し引いてすぐに、右京から投げかけられた言葉に、頬が染まる。
「そ、そんなの言えるかよ!」
恥ずかしくてこの行為の趣旨を忘れてそう答える俺に、アイツは続ける。
『アホ。映像もなしに、君が言わへんかったら、どないしとるんかがわからへんやろ。
気持ちよくなりたないんなら、俺はかまへんけどな』
右京の言っていることはもっともで、俺は椅子に浅くずり落ちるみたいに座って、マイクに音が聞こえる位置で自分の胸元に手を伸ばした。
パジャマの上からでもわかる、わずかに膨らんだそこは、先程からずっと固く張り詰めたままだ。
指先が触れた瞬間、体中に電流が走ったかのような刺激が起こり、思わず声を出していた。
「っ、ン……」
艶のある、声。
思わず、口を袖でふさぐ。
『どこ、触っとるん?俺に言うてみ』
全て暴くような、責めるよいな声。
この間と同じもの。それが、耳元で聞こえると、俺の体は不本意ながら熱くなる。右手が、まるで自分の物ではないかのように勝手に動き、固く尖ったそこを捏ね回す。
「ぁ、ぁ……っ…む、胸を触って、ハ、ンッ」
背中を反らして、いじりまくる。
(こんな、恥ずかしいこと…)
『井上くんは乳首強ォ弄られるん好きやもんなぁ。
ココ、こないにコリコリさせとって、気持ちええんやろ』